記事のバージョン: Enterprise Server 2.17
collectd のコンフィグレーション
GitHub Enterpriseは、collectd
でデータを収集し、外部の collectd
に送信することができます。 CPU の使用率やメモリーとディスクの消費、ネットワークインタフェーストラフィックとエラー、仮想マシンの全体的な負荷などのデータを収集しています。
外部 collectd
サーバーを設置
GitHub Enterprise Server インスタンスにcollectd
の転送をまだ有効にしていない場合は、外部の collectd
サーバを設置する必要があります。 collectd
サーバは、collectd
5.x以上のバージョンを使わなければなりません。
collectd
サーバにログインするcollectd
を作成、または編集することで、ネットワークプラグインをロードし、適切な値をサーバとポートのディレクティブに追加する。 たいていのディストリビューションでは、これは/etc/collectd/collectd.conf
にあります。
collectd
サーバを実行するための見本のcollectd.conf
LoadPlugin network
...
...
<Plugin network>
Listen "0.0.0.0" "25826"
</Plugin>
GitHub Enterpriseでcollectd転送を有効にする
デフォルトでは、collectd
転送は GitHub Enterprise で無効になっています。 次の手順に従って、collectd
転送を有効にして設定します。
- 任意のページの右上で をクリックします。
- 左のサイドバーでManagement Consoleをクリックしてください。
- ログの転送設定の下にある、Enable collectd forwarding を選択する
- Server address の欄には GitHub Enterpriseのアプライアンスの統計を転送したい
collectd
サーバのアドレスを入力する。 - Portの欄には、
collectd
サーバーに接続するためのポートを入力する。 (デフォルトは 25826) - Cryptographic setup のドロップダウンメニューでは、
collectd
サーバーとのコミュニケーションのセキュリティーレベルを選択する。 (None、signed packets、もしくは encrypted packets.) - 左のサイドバーの下でSave settings(設定の保存)をクリックしてください。
collectd データの ghe-export-graphs
でのエクスポート
ghe-export-graphs
のコマンドラインツールは、collectd
が RRD データベースに保存するデータをエクスポートします。 このコマンドは、データを XML にして、1つのTAR書庫(.tgz)にエクスポートします。
その主な用途は、Support Bundleを一括ダウンロードする必要なく、GitHub Enterprise Support または GitHub Premium Supportのチームに仮想マシンのパフォーマンスに関するデータ提供することです。 定期的なバックアップエクスポートに含めてはなりません。また、その逆のインポートもありません。 GitHub Enterprise Support または GitHub Premium Supportに連絡したとき、問題解決を容易にするため、このデータが必要となる場合があります。
使い方
ssh -p 122 admin@[hostname] -- 'ghe-export-graphs' && scp -P 122 admin@[hostname]:~/graphs.tar.gz .
トラブルシューティング
中心の collectd サーバはデータを受信していない
GitHub Enterpriseは、collectd
の 5.x バージョンを標準装備しています。collectd
5.x は 4.x リリースのシリーズとの後方互換性はありません。 GitHub Enterprise Server インスタンスから送られるデータを受信するには、中心のcollectd
サーバは 5.x 以上のバージョンでなければなりません。
他に質問や問題がある場合、GitHub Enterprise Support または GitHub Premium Supportまでお問い合わせください。