Hyper-V で GitHub Enterprise Server をインストールする
GitHub Enterprise Server を Hyper-V にインストールするには、Windows Server 2008 から Windows Server 2016 までを実行しているマシンに配備する必要があります。
このガイドの内容
- 必要な環境
- ハードウェアについて
- GitHub Enterprise Server イメージをダウンロードする
- GitHub Enterprise Server インスタンスを作成する
- GitHub Enterprise Server インスタンスを設定する
必要な環境
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GitHub Enterprise のライセンスファイルを持っていなければなりません。既存のライセンスファイルをダウンロードするか、トライアルのライセンスをリクエストするには enterprise.github.com にアクセスしてください。詳細はGitHub Enterprise Serverライセンスの管理を参照してください。
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Hyper-VをサポートしているWindows Server 2008からWindows Server 2016を持っている必要があります。
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仮想マシン(VM)の作成に必要なほとんどのアクションは、 Hyper-V Managerを使っても行えます。 とはいえ、初期セットアップのためにはWindows PowerShellコマンドラインシェルを使うことをおすすめします。 以下の例ではPowerShellを使っています。 詳しい情報については、Microsoftのガイド"Windows PowerShell ファースト ステップ ガイド"を参照してください。
ハードウェアについて
GitHub Enterprise Serverは、ルートのディスクとは別に永続的なデータディスクを必要とします。詳しい情報についてはシステムの概要を参照してください。
ストレージデバイスには、高パフォーマンスの SSD を直接アタッチするか、ストレージエリアネットワーク (SAN) を経由するかの、いずれかをおすすめします。
GitHub Enterprise Server インスタンスで使用するシート数に基づいたハードウェアの構成をおすすめします。
シート | vCPUs | メモリ | アタッチされたストレージ | ルートストレージ |
---|---|---|---|---|
10-500 | 2 | 16 GB | 100 GB | 200 GB |
500-3000 | 4 | 32 GB | 250 GB | 200 GB |
3000-5000 | 8 | 64 GB | 500 GB | 200 GB |
5000-8000 | 12 | 72 GB | 750 GB | 200 GB |
8000-10000+ | 16 | 128 GB | 1000 GB | 200 GB |
以上は最小限の推奨値です。ユーザのアクティビティやインテグレーションの選択など、利用状況に応じてさらにリソースが必要になることがあります。 詳しい情報についてはCPUあるいはメモリリソースの増加を参照してください。
メモ: ルートディスクは、新しいアプライアンスを構築するか、既存のアプライアンスを使うかしてリサイズできます。詳細は「ストレージ容量の増加」を参照してください。
警告: 継続的インテグレーション (CI) や類似のシステムでリポジトリの変更をフェッチするのには、webhook の利用をおすすめします。定期的な自動チェック、あるいはポーリングは、インスタンスのスケーラビリティを大きく損ないます。詳細は「webhook について」を参照してください。
GitHub Enterprise Server イメージをダウンロードする
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GitHub Enterprise Server のダウンロードページ にアクセスします。
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ライセンスファイルをダウンロードするには [Download license] をクリックします。
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[Get the latest release of GitHub Enterprise Server] (GitHub Enterprise Server の最新リリースを入手) をクリックします。
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GitHubオンプレミスを選択し、Hyper-V (VHD)をクリックしてください。
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Download for Hyper-V (VHD)をクリックしてください。
GitHub Enterprise Server インスタンスを作成する
インスタンスを作成するには、GitHub Enterprise Server のイメージを仮想マシンにインポートし、インスタンスのデータ用に追加のストレージボリュームをアタッチしなければなりません。詳細は「ハードウェアについて」を参照してください。
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PowerShell で、新しい第1世代の仮想マシンを作成し、シート数に基づいてサイズを設定し、ダウンロードしたGitHub Enterprise Serverイメージをアタッチします。 詳しい情報については、Microsoft ドキュメンテーションの「New-VM」を参照してください。
PS C:\> New-VM -Generation 1 -Name VM_NAME -MemoryStartupBytes MEMORY_SIZE -BootDevice VHD -VHDPath PATH_TO_VHD
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インスタンスデータ用にアタッチされるストレージボリュームとして使うための新しい仮想ディスクを作成し、サイズをシート数に基づいて設定してください。
PATH_TO_DATA_DISK
をディスクを作成した場所へのパスに置き換えます。 詳しい情報については、Microsoft ドキュメンテーションの「New-VHD」を参照してください。PS C:\> New-VHD -Path PATH_TO_DATA_DISK -SizeBytes DISK_SIZE
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データディスクをインスタンスにアタッチします。 詳しい情報については、Microsoftドキュメンテーションの「Add-VMHardDiskDrive」を参照してください。
PS C:\> Add-VMHardDiskDrive -VMName VM_NAME -Path PATH_TO_DATA_DISK
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VM を起動します。 詳しい情報については、Microsoftドキュメンテーションの「Start-VM」を参照してください。
PS C:\> Start-VM -Name VM_NAME
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VM の IP アドレスを入手します。 詳しい情報については、Microsoftドキュメンテーションの「Get-VMNetworkAdapter」を参照してください。
PS C:\> (Get-VMNetworkAdapter -VMName VM_NAME).IpAddresses
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VM の IP アドレスをコピーし、Web ブラウザに貼り付けます。
GitHub Enterprise Server インスタンスを設定する
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VM のパブリック DNS 名をコピーし、Web ブラウザに貼り付けてください。
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プロンプトでライセンスファイルをアップロードし、Management Console のパスワードを設定してください。詳しい情報についてはGitHub Enterprise Serverのライセンスの管理を参照してください。
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Management Console で、任意の設定を行って保存してください。 詳細は「GitHub Enterprise Server アプライアンスを設定する」を参照してください。
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インスタンスは自動的に再起動します。
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[Visit your instance] (インスタンスにアクセスする) をクリックしてください。
参考リンク
- "システムの概要"