ステータスチェックは、リポジトリにプッシュをするたびに実行される継続的インテグレーションのビルドのような、外部のプロセスに基づいています。 pull request 中の個々のコミットの隣に、ステータスチェックの pending、passing、failing などのステータスが表示されます。
書き込み権限があるユーザまたはインテグレーションなら誰でも、リポジトリのステータスチェックを任意のステータスに設定できます。
ブランチへの最後のコミットの全体的なステータスは、リポジトリのブランチページあるいはリポジトリのプルリクエストのリストで見ることができます。
リポジトリでステータスチェックが要求されているなら、必須のステータスチェックをパスしてからでないと保護されたブランチにあなたのブランチはマージできません。 詳しくは、「保護されたブランチについて」を参照してください。
注: スキップされたジョブでは、その状態が "成功" として報告されます。 必要なチェックであっても、pull request のマージを妨げるものではありません。
GitHub Enterprise Serverでのステータスチェックの種類
GitHub Enterprise Server のステータスチェックには 2 種類あります。
- チェック
- コミットのステータス
_チェック_は、行のアノテーション、より詳細なメッセージを提供するという点で_コミット状態_とは異なっており、GitHub App でのみ利用できます。
注: GitHub Actions は、ワークフローの実行時にコミット状態ではなく、チェックを生成します。
Organization オーナー、およびリポジトリにプッシュアクセスを持つユーザは、GitHub Enterprise Server の API でチェックおよびコミット状態を作成できます。 詳細については、「チェック用 REST API エンドポイント」および「コミットのステータス用の REST API エンドポイント」を参照してください。
チェック
リポジトリで_チェック_がセットアップされている場合、pull request には [チェック] Tab があり、そこからチェックからの詳細なビルドの出力を見て、失敗したチェックを再実行できます。
注: [チェック] Tab に pull request が設定され、_チェック_を設定した場合にのみ、リポジトリの_コミット状態_ではなくなります。
コミットの特定の行でチェックが失敗している場合、その失敗、警告、注意に関する詳細が pull request の [ファイル] タブの関連するコードの横に表示されます。
[チェック] タブの下のコミットドロップダウンメニューを使って、pull request 中のさまざまなコミットのチェックのサマリー間を移動することができます。
個々のコミットに関するチェックのスキップとリクエスト
リポジトリがプッシュに対して自動的にチェックをリクエストするように設定されている場合、プッシュする個々のコミットについてチェックをスキップできます。 リポジトリがプッシュに対して自動的にチェックをリクエストするよう設定されて_いない_場合、プッシュする個々のコミットについてチェックをリクエストできます。 これらの設定について詳しくは、「チェック スイート用 REST API エンドポイント」を参照してください。
コミット メッセージにコマンドを含めることで、push
と pull_request
イベントによってトリガーされるワークフロー実行をスキップすることもできます。 詳細については、「ワークフロー実行をスキップする」を参照してください
また、コミットに対する "すべて" のチェックをスキップもしくはリクエストするには、以下のトレーラー行のいずれかをコミット メッセージの末尾に追加します。__
-
コミットの_チェックをスキップ_には、コミットメッセージと変更の短く意味のある説明を入力してください。 コミットの説明の後、終了引用符の前に、2 つの空の行を追加してから
skip-checks: true
を追加します。$ git commit -m "Update README > > skip-checks: true"
-
コミットのチェックを_リクエスト_するには、コミットメッセージと変更の短く意味のある説明を入力してください。 コミットの説明の後、終了引用符の前に、2 つの空の行を追加してから
request-checks: true
を追加します。$ git commit -m "Refactor usability tests > > request-checks: true"
既定では、Git は連続する改行を自動的に削除します。 コミット メッセージを入力したとおりのままにするには、コミットで--cleanup=verbatim
オプションを使用します。 詳細については、Git ドキュメントにある「--cleanup=<mode>
」を参照してください。
チェック の保持
サイト管理者は お使いの GitHub Enterprise Server インスタンス でチェック データのアイテム保持ポリシーを制御できます。 詳しくは、「アプリケーションの構成」を参照してください。
アーカイブされているチェック データについては、コミット用のチェック全部の状態を表すロールアップ コミット ステータスが表示されます。 必須であり、アーカイブされているチェックと pull request をマージするには、チェックを再実行する必要があります。